2012年4月28日土曜日

演習林山開き

4月26-27日にかけて演習林の山開きが行われました。2年ぶりの開催で教職員、学生、エコツアーのガイドの方など20人を超える参加者でにぎわいました。山開きは、1年の安全を祈願して4月に行われています。前日には、学生の為にフィールド調査における安全講習会も行われました。今年の演習林は下の写真のように積雪が深く、林道も雪のトンネルとなっています。連日、技術職員の奮闘で除雪作業が急ピッチで行われており、ようやく仁王スギ近くまで除雪が完了しました。全線開通は5月の中旬近くになりそうです。5月中旬からは共同利用の実習が始まる予定であり、実習で雪を見ることができるかもしれません。多分、カタクリやキクザキイチゲなどもそのころまで残っているでしょう(ボス)。





 除雪作業と雪のトンネル

 仁王スギ

積雪のために枝が垂れ下がった天然スギ

 まだ森林内には積雪が残っています


佐渡トキマラソン2012

4月22日に行われた佐渡トキマラソンのハーフの部に出場しました。天気も暑くもなく寒くもなく、満開のサクラ、ツバキ、レンギョウ等の花々、雪に覆われた金北山を眺めながら、快適に走ることができました。佐渡のスポーツイベントはこの日のトキマラソンを皮切りに、ロングライド、トライアスロンと続きます。9月の実習中には佐渡ステーションの前の道路でトライアスロンの選手が自転車で通り過ぎます。折しもこの日は、トキの雛が孵ったとのうれしいニュースも流れ、佐渡島内はにぎやかな一日となりました。いよいよ春本番になってきましたので、みなさんも体を動かしてみてはいかがでしょうか(ボス)。

 谷口浩美さんのトークショー

フルマラソンのスタート

2012年4月14日土曜日

演習林の雪解け

演習林も雪解けが進み、2号橋あたりまではほとんど雪がなくなりました。樹木にも花が咲き出しました。大倉川は上流の雪解け水で一年でも最も水量が多くなっています。スプリングエフェメラルも咲き始めました。 しかし、尾根すじでは、まだ数㍍の積雪が残っています。

2号橋のゲートです

ナニワズ

ヤシャブシの雄花

キブシのつぼみ

フキ

 エンレイソウ

アズマイチゲ 

融雪の増水

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2012年4月13日金曜日

佐渡の春植物2012

まだ桜も咲いていませんが、小佐渡や大佐度の雪解けが終わったところでは、続々とスプリングエフェメラル(Spring ephemeral)と呼ばれる、春植物たちが顔を出しています。

カタクリ(佐渡のは葉に班がありません)
フクジュソウ
タチツボスミレ
キクバオウレン
オオミスミソウ
ショウジョウバカマ
キクザキイチゲ
 その他にアズマイチゲ、ナニワズ、ミズバショウやアラゲヒョウタンボク、地味ですがヒサカキも咲いていました。ニリンソウやエンゴサク達などは、まだのようです。御花畑になるのはもう少し先です。ミヤマカタバミ、サンカヨウ、エンレイソウ、ヒトリシズカなど、まだまだ咲きますよ!そういえば、雪が残っているような早春に咲いているタムシバは、今年見ていません。何故でしょう・・・。

2012年4月9日月曜日

ユキツバキとヤブツバキの違い

新潟にくるまでは、ずっと太平洋側に住んでいたのでユキツバキという樹木に関しては名前を知っている程度でした。ユキツバキは積雪地帯にあるというので樹形が矮性であるということは知っていましたが、実際に見てみるとヤブツバキとは全く異なっていました。一本一本の樹形や林の景観は明らかに違っているとわかりましたが、形態的にどこが違うのかというと区別は結構難しいものです。皆さん、下の写真のどちらがユキツバキかわかりますか。今が花期ですので自分の目で確かめてみてください。




2012年4月8日日曜日

中国調査2.

中国の植物

調査地には日本の暖温帯~中間温帯に見られる種が多く生育し、常緑樹と落葉樹が入り混じっていました。
初めて見る種類がたくさんありましたが、ここでは日本でも見かける仲間を中心に紹介します。

コウヨウザン(広葉杉) スギ科
とても多く見られ、大部分の森が本種との針広混交林でした。


アブラチャンの冬芽と蕾
かじってみると、日本のものと同じ香りがしました。


クロモジの冬芽
樹木学で楊枝を作っていた班を思い出します。


カシの仲間
アカガシに雰囲気似ています。


常緑Viburnum
日本のガマズミより大きく長い葉をしています。
肌触りもガマズミより、もしゃもしゃしていました。


トチノキの冬芽
日本のトチの冬芽より赤くなく、あまりベタベタしていませんでした。


シデの仲間の冬芽
イヌシデに似ています。


カバノキ科の落ち葉
渓流沿いに多く見られました。
カバノキ科の葉脈の平行具合と、さわやかさが大好きです。


ブナの殻斗
卒論の対象種だったこともあり、中国のブナを見つけたときはとても嬉しかったです。
本種は萌芽するようで、果柄も長いのでイヌブナ系でしょうか?
よく見ると、鋭い鋸歯をしています。
調査地周辺にはブナが3種類も生育するらしいです。


クスノキ科
シロダモに似ていますが、葉脈が丸っこくてかわいいです。
ちぎると日本のクスノキ科以上に柑橘系で香ばしい香りがしました。


キブシ
キブシは意外と少なく、この個体しか見ませんでした。


ハナイカダ
林床でアオキと一緒によく見かけました。
戸塚さんに聞いてみると、Helwingia chinensisのほかにH. omensisというのもいるそうで、
そちらのほうが葉の形が似ているとのことでした。
日本のハナイカダと同じように葉の裏に光沢があり、茎もそっくりでした。
新芽の上に小さな蕾がみえます。


今回、日本と共通する種類を探すのがとても楽しく、日本の植物の祖先や親戚に出会った気がしました。
初めて「日華区系」というものを目で見て実感することができ、とても勉強になりました。
落葉樹が開葉してくれるのを楽しみにしています。

(久野真純)

中国調査1.

こんにちは。昨年度卒業しました久野です。
新学期が始まり、いかがお過ごしでしょうか。
先日の崎尾先生の「春の嵐」のブログには、大変驚かされました。
府中では桜が満開で、ケヤキの樹冠も淡い黄緑色に変わってきています。

私は3/27~4/4にかけて修論の調査地下見で、中国の湖北省へ行ってきました。
そこでいろいろな植物や動物の痕跡をみつけたので、それらを紹介したいと思います。

調査地周辺
調査地は、宜昌という地方都市から車で5時間ほどの保護区内にあります。
標高1500mの山奥で、少数民族が暮らしています。とても優しい方たちばかりでした。

中国の動物

直接動物を見ることはできませんでしたが、いくつかフィールドサインを紹介します。

ブタバナアナグマの頭骨
現地のフィールドアシスタントの方がみつけ、
とても感激しました。


ブタバナアナグマの毛
硬くてごわごわでした。


ベンガルヤマネコの糞
鳥やネズミを食べたらしいです。
こちらでは普通種のようで、ヤマネコがいると思うだけでわくわくしました。


カモシカの仲間の糞
種子散布もするらしいです。


泊まった民宿のイヌ


(久野)








2012年4月4日水曜日

春の嵐

昨夜から今日にかけて佐渡島は大荒れの天候でした。こんな天気は佐渡に4年間住んでいて初めてでした。私は昨日は佐渡ステーションで勤務しており、天気予報で夕方から風雨が強まるという情報を得ていました。しかし、天候は急速に悪化し、6時頃には風雨が激しく、海の波も数㍍の高さになってきました。


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アパートに帰るには、海岸どおりの道を一時間近く車で走らなければならず、迷ったあげく、今夜は佐渡ステーションに泊まることにしました。夜がふけるにつれ風雨が強まり、波の音もすぐ近くに聞こえるようになってきました。11時過ぎに風呂に入ろうと思った時に停電になり、朝の7時頃まで続きました。夜寝ようとした時は、強風のためにログハウスの事務棟がかなり揺れ、屋根が飛んでしまうのではないかと心配になりましたがそのまま朝までぐっすりと眠りました。朝起きて、出勤してきた職員に資在庫がバラバラに分解して飛んでしまったこと、プレハブの2階建ての学生の宿泊棟が1m以上も移動していることを聞きびっくりしました。鋼鉄製の重たいゴミ置きも転がっていました。また、ログハウスの雨漏りも深刻でした。


4月の下旬からは学生が卒業研究や修士論文の研究で佐渡ステーションに宿泊するようになるので至急宿泊棟の修理をしなければなりません。佐渡の両津では40mをこえる風が吹いたということですが、佐渡ステーションでもかなりの風が吹いたようです。インターネットも一日中不通となり、大学とは電話とファックスでのやり取りとなりました。夕方、アパートに帰る途中では、陸に打ち上げられた船や、全潰した家屋、道路に打ち上げられた海岸の砂利、砂、ゴミなどひどい荒れようでした。



昨夜は、アパートに帰らなかったことは、賢い選択でした。もし、無理して帰っていたら、最低でも砂利やゴミの混ざった大波を車の上にかぶっていたことでしょう。この悪天候は佐渡汽船にも大きな影響を与え、昨日の昼過ぎから、今日一日中、すべてのフェリーとジェットフォイルが欠航しました(ボス)。

2012年4月1日日曜日

年度始め

いよいよ本日から新年度が始まりました。といっても、本日は日曜日ですので実際には明日からということになります。大学院修了生はいよいよ明日から社会人の一歩を歩みます。どんな未来が待ち受けているのか楽しみですね。私も始めて就職した時のことを思い出しました。全く経験のない林業の現場に送り込まれて5年間の修行の始まりでした。その後、研究職場に移りましたが、この時の経験が礎となりました。この5年間の現場生活が現在の私を支えているといっても過言ではありません。
一方、大学院に進学する卒業生も緊張していると思います。4年生まではどちらかというと手取り足取りでやってきましたが、大学院ともなると研究テーマから将来の就職や進学など自分の判断で決めなければならず、自主性が大切です。研究室によっては大学院でも研究テーマを与えるような所もありますが、私の指導を予定している院生はそのようなことは全く期待できませんので自分でしっかりと考えてください。就職先も同様です。実は、私が修士の時の研究テーマを決めたのは、1年生が終わる直前でした。2月に行なわれた中間発表で、けちょんけちょんに言われ、方向をがらりと変えました。それでも中間発表の内容は国際誌に掲載されましたが。実は、修士1年の時はあまり自分の研究フィールドの富士山に行かずに、他大学の院生の調査や林業試験場の調査などに同行して南アルプス、伊豆半島、八ヶ岳、小笠原などの調査に行って楽しんでいました。というのは、指導教員が長期の海外出張で私の修士1年の時はほとんどいなかったからかもしれません。それをいいことに、やりたい放題やっていたというわけです。でも、研究室の運営はまかされていたので週一回のゼミは先生の替わりにやっていたように記憶しています。
このような環境で育ってきたので、教員としてのスタイルも似たようなものになっているのでしょう。雪解けとともにフィールドの季節となりますが、4月は自分の研究方向をしっかりと見定めてください。修士1年は広い視野をもって自分の研究を進め、2年は研究内容を絞り込みながら出口を考えてください。また、他大学に自分の研究成果をセミナーで講演させてもらったり、思い切って海外の学会で発表することもいいでしょう。7月にはハルピンで国際農業シンポジウムが開催されるのでうってつけだと思います。4年生は先輩や教員の意見を聞きながら研究テーマを模索してください。先輩のアドバイスは大変役立つと思います。
そういう私も年度始めにあたって一年の豊富を考えなくては行けませんね。目的を持たないと何もできないし、それに向かって一歩を踏み出さなければ進みません。今週はしっかりと計画を立てることにします。
卒業、修了生で佐渡研究室を離れた皆さん、後輩たちの活躍を遠くから見守っていてください。また、たまには佐渡研究室にサザエやアワビを食べにきてくださいね(ボス)。