2013年8月30日金曜日

フィールドワーカーのためのリスクマネジメント入門2013

 皆さま、こんにちは。8月もそろそろ終わりですね。佐渡では朝晩に秋の気配が漂ってきました。

 8月最後の実習は、新潟大学の公開森林実習「フィールドワーカーのためのリスクマネジメント入門」8/27〜8/30(森林環境FC実習)でした。この実習は、フィールド調査を頻繁に行う学生を対象としており、フィールド調査を安全かつ確実に行うための基礎技術(天気予測、救急救命法、ロープワークなど)を学びます。今回は、新潟大学から8名、東京農工大学から2名、京都大学から1名、計11人が参加しました。




1日目の講義・実習「フィールド調査における自動車運転」
車が山道でトラブルを起こした際の対処方法等を学びます。
パンクを想定して、ジャッキアップ+タイヤの付け替えなどしました。



2日目の実習「森林踏査・植生調査とルートファインディング」はコンパスと地図を頼りに道無き道を進んで行きます!(の予定だったのですが、予想外にしっかりとした歩道がついていました・・・)

石花の大佐渡自然遊歩道からスタート!皆さん、コンパスと地図を持ち、真剣な表情です。

野外には、トゲや毒をもつ植物もあります。うかつに触れないように気をつけて!

眺めの良い場所で一休み。ゴールまで、あと少し。

 3日目は、懸垂下降(崖をザイルを使って降りる)、木登り調査、野外露営(キャンプ技術)と盛りだくさんです。


ハーネスを取り付けて、懸垂下降に挑みます。文字通りの命綱です。しっかりと、安全確認を!

順番が来るまで、昨日ならったロープワークの復習をする人も・・・

足下をしっかり確認しながら、約10mの崖を慎重に降ります。

木登り調査法でもハーネスとザイルは必須です。

ボスともなれば、木の上でバナナを食べる余裕っぷり!


テントの設営は初めての人も多く、四苦八苦している班も。









もちろん、食事も作ります。野外での調理は手早さと要領の良さが大事!!

ガスで見事に白米を炊き上げた班も!

 この日はテント泊でしたが、夜中の4時くらいから雷が鳴りだしたので、急遽撤収することになりました。雨が降る直前に撤収が完了し、一安心。

 3泊4日の行程でこの他にも、天気図の読み方、救急救命法の実習など行いました。皆さま、お疲れさまでした!くれぐれも安全に気を配って、野外調査をがんばってください!

2013年8月27日火曜日

第10回(9月5日)佐渡ゼミのご案内!

 皆さま、こんにちは!第10回佐渡ゼミのご案内をお送りします。
下記の通りに佐渡ゼミを開催いたしますので、一般の方も、ぜひご参加下さい。

第10回佐渡ゼミ(開催場所:佐渡ステーション)
9月5日17時00分〜(40分ほど)
「乾きに耐える、世界自然遺産の小笠原樹木」
京都大学 生態学研究センター 石田厚 教授

2013年8月24日土曜日

お盆を過ぎると・・・

お盆を過ぎると、空にはいわし雲とも呼ばれる巻積雲(けんせきうん)が浮かび始めました。植物も初秋にかけて咲くものが増えました。
ツリガネニンジン
ブルーがきれいです。色の濃いものから薄いものまで様々
ブナは豊作の模様
ノコンギク
長冠毛と葉の両面に毛があります
オオマツヨイグサ
北米原産の帰化植物です
クサボタン
カワラナデシコ
さて、実習後半戦も始まります。これから毎週実習が続きます。

2013年8月16日金曜日

真夏日の生き物たち

佐渡でも連日30℃を超える日が続いています。お盆の時期は佐渡でも人口密度が高くなり、暑い日中でも多くの人を見かけます。帰省や観光で海や山を楽しんでいるようです。そのような中、必死で働いている生き物たちの紹介です。さすがに朝、夕に働いているようですが・・・

ハマゴウに訪花するクロマルハナバチ
クロマルハナバチの♂
オオマルハナバチの♂を小さくした感じでした(これは弥彦山にて)
ハマイブキボウフウにはたくさんのアカスジカメムシ
セリ科が好きなようです。
ヤブガラシに訪花するヒメスズメバチ
ヤブガラシはたくさんのハチの仲間やチョウが訪花し、蜜を吸います。一時期、カーテンのようにヤブガラシが咲いている壁に、見たこともないくらいたくさんのカリバチやハナバチが来ていました。地味な花ですが、やみ付きになるような蜜なんでしょうか?比較的都市部にも生育している植物なので、見かけたら訪花昆虫を探してみてください。

ところで、日本産マルハナバチ図鑑というのが北海道大学出版会から最近出版されました。とても見やすい図鑑で、値段も2000円弱で手頃です。しいていうならば、マルハナバチ以外のハナバチも載っているといいですね。

2013年8月12日月曜日

群馬大、共同利用実習

 皆さま、暑い日が続きますね!佐渡も蒸し暑い日が続きます。そんな中、群馬大学の社会情報学部環境科学研究室から、5名の方が共同利用実習にやってきました!!さらに、立正大学からも学生さんが1名参加し、計6名でドンデン山で植物観察を行いました。

ドンデンの頂上付近は、涼しくて気持ちよかったです。
ドンデン山には、風衝地ならではの育ち方をした植物が多くあります。

アサギマダラもいましたよ。皆、写真を取るのに必死でした。

風が強くて、帽子が飛ばされないように気をつけて!!

夏の花も多く観察できました。何の植物か分かりますか?

毒々しいキノコ発見!! 食べたら危険そう・・・

 夜は演習林恒例?のバーベキュー!!

 厨房のKさんからの差し入れの鯛(激ウマ!!)とカワハギ↑
サザエと、な・・・、なんとアワビが↓


地元のスーパーから仕入れたお刺身の盛り合わせ。
佐渡はやはり海鮮が素晴らしいです!

 天気にも恵まれた有意義な実習でした。群馬大の皆さま、来年もお待ちしてます!!
暑い日が続きますが、体調を壊さないようにお気を付けください。

2013年8月9日金曜日

只見町伊南川河畔林の調査

4日間、只見町の伊南川で河畔林の調査を行ってきました。朝は早くから、夕方まで手伝っていただいた院生さん、ご苦労様でした。今回の調査も、晴れ男の面目を保ちました。
只見町ブナセンター、卒業生が勤めています。

 ブナセンターで水辺林の講演も行いました。

 学生と違って、地元の方は積極的に質問をしてくれます。

天然のブナ林の観察会も行いました。大きなブナですね。

 渓流のひとときです。

 只見川の上流にはダムがあります。このダムからの放流が洪水の原因とされています?

夜は久しぶりにケーナの雄叫びが、只見町に響き渡りました。

2013年8月8日木曜日

ボスの休日

久しぶりの休日が取れましたので、ゆっくりと佐渡巡りをしました。佐渡には豊かな自然と歴史ある文化遺産が共存しています。

この寺は清水寺と書いて、せいすいじと読みます。京都のきよみずでらと同じ漢字ですが、読み方が違います。この寺にも清水の舞台があります。佐渡には他に、ちょうこくじ(長谷寺)と読んで、長谷寺(はせでら)と書く寺があります。5月にはボタンの花がきれいに咲きます。

石名の天然スギです。木道やチップがしいてありだれでも容易く歩けるようになっています。この日は霧が出ておもむきの良いスギ林を見ることができました。ただし、木道はかなり、危険です。よほど注意して歩かないと転倒して大けがをするかもしれません。

 二つ亀の海水浴場でシュノーケリングをしました。普段は森林ばかり見ていますが、海の中も楽しいですね。二時間近くも泳いでいました。海水浴客はまだ少ないでしたが、海水温は高く、快適でした。

 海の中にはびっしりと海藻が茂っています。

 魚類も抱負で大きなクロダイも泳いでいました。この写真の魚は別の種です。

これは岩首の棚田です。始めて行きましたが、こんな物かという感じでした。すでに放棄されている水田がありいつまでもつかという景観でした。GIASの実力の発揮が期待されます。


沢根の海岸でアジ釣りをしました。1時間で20匹くらい取れましたが、スーパーのアジの価格の方が餌代より安いのにはまいりました。さっそく、マリネにしていただきました。

たまにはクサフグがかかります